渡嘉敷 幸太

渡嘉敷 幸太選手と引率を含め総勢23名が今回のアメリ遠征に参加しました。
メインの大会であるAJGA Enagic Junior Championshipでは、11名が予選会に参加し、そこから金城和歌奈、三浦春輝、山城太優の3名が予選を突破し、本戦シードの玉城元気、小波津陽、仲西菜摘、PUTTの4名と、計7名で3日間の本戦に挑みました。

ベストフィニッシュは、女子金城和歌奈の6位タイ、男子はPUTTの9位タイ、と優勝には届きませんでした。

参加した選手のほとんどが口にしていたことが、「AJGAに参加している選手は、ショットはそこまで変わらないが、とにかくショートゲームがうまい」ということでした。

コーチとして同じようにショートゲームの差は感じましたが、それに加え、ゴルフというゲームのマネジメントという部分でもかなり差があるように感じました。
それぞれの選手がゴルフというゲームを理解し、自分のゴルフスタイルうまく生かしてスコアメイキングをしているように感じました。

そして、この遠征で一番不足していると感じたのは、優勝スコアに対する感覚でした。
3日間競技で優勝スコアは男女ともに11アンダーパー。
前週行われたAJGAの大会も男子優勝は12アンダーでした。

今回は男女含めて4選手が3日間をアンダーパーで回りましたが、優勝には届きませんでした。
優勝スコアを見たときに、ほとんどの日本選手が「すごい」と感じているのに対し、現地の選手は全く驚く様子はありませんでした。

3日間で2桁アンダーということは4アンダーを3日間続けるということで、3アンダーや4アンダーは普段からどんどん出る、6アンダーや7アンダーもたまには出る、そしてそれが「当たり前」という感覚にならなければいけません。
そのレベルをイメージした練習、その基準を高めることが、今後アカデミーが世界で戦うために必要なことだと強く感じました。

エナジックゴルフアカデミーが世界で羽ばたくための課題を、このAJGA Enagic Junior Championshipで身をもって感じることができたということが、今回の一番の収穫でした。

玉城元気がエナジックLAで仕事をしながら、Tom金沢さんのサポートのもとでプロゴルファーを目指しています。
今回の遠征も含め、アメリカ本土の玉城元気の存在が、アカデミーの選手たちの意識を高めることにとても貢献しています。

今後、第2回のAJGA開催、またアメリカ合宿など、できるだけ意識の高い選手を、意識が高まりそうな選手をアメリカ本土に送り、一人でも多くの子供たちに世界レベルを肌で感じるチャンスを与えていけることを願っています。

アメリカに入ってからの数日間は、英語が話せないということや日本の常識が通じないなど、少し戸惑いも見えましたが、遠征の後半には自分から話しかけたり握手を求めたりと、堂々としていて表情が自信に満ち溢れているようにも見えました。
AJGAの後、現地の3大会に出場し入賞者が6人も出たということも、みんなの自信に繋がったのだと思います。

ディズニーランドやハリウッドの観光日は、ショップやレストランなどで基本的なコミュニケーションも学ぶことができました。
ラスベガスでのエナジックグローバルコンベンションで4,000名を前に舞台にあがり全員が英語で自己紹介をするというチャンスをいただけたことは、選手たちにとってとても大きな経験となり、今後大舞台でのここ一番という緊迫した場面で、この経験は大いに役立つと思います。

今回のアメリカ遠征では、渡嘉敷と小川が引率し、現地でそれぞれレンタカーを運転しました。
アメリカでも日本と同じように自分たちで車を運転できると、自分たちの意思で行動するタイミングや行動範囲を自由に決めることができます。
それは、選手たちの大会に向けての準備に対してより細かく対応できるということで、大会で良い結果を出すための大きな要因の一つとなります。

土地勘がない異国の道、また日本よりもスピード感がとても速いフリーウェイなど、現地での運転は緊張の連続でしたが、今後アカデミーが世界で羽ばたくために引率・コーチとしての役割を一つクリアできたと思います。
世界で勝つためにはコーチが運転すべきだという提案していただいたTom金沢さんにはとても感謝しております。

2年前そして今回と、アメリカ・世界という舞台に立つことには抵抗がなくなりました。
次の目標は、「世界で勝つ」ことです。
世界の舞台でいかに勝つか、世界で勝つために何が必要なのか、世界という舞台を常にイメージして、意識を高めながら、選手とコーチともに日々練習に取り組んでいきたいと思います。

最後に、今回の遠征に多大なサポートをしていただいたエナジックインターナショナル大城会長、そしてAJGAの大会運営およびアメリカ本土でのサポートをいただいたTom金沢さん、そしてこの遠征にかかわったすべての方々にお礼を申し上げます。
私たちはこの恩をしっかりと受け止め、今後ゴルフを通して皆様に恩返しができるよう努力していきます。