小川 慎吾

小川 慎吾先ずは、今回のAJGA Enagic Junior Championship、アメリカ遠征を支えて頂いた大城会長夫妻、エナジックスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

今回メインの大会であるAJGA Enagic Junior Championshipが2016年7月19日から21日までの3日間ザ・レジェンズゴルフクラブで開催。

本戦出場をかけての予選会は7月18日(月)晴天の中ショットガンスタートで行われ11名が予選会に参加し、その中から三浦春輝72、山城太優73、金城和歌奈71の3名が予選を突破し、本戦シードの玉城元気、古波津陽、仲西菜摘、PUTTの7名で3日間の本戦に挑みました。

ベストフィニッシュは、女子仲西菜摘6位タイ、男子はPUTTの9位タイ、と優勝には届きませんでした。

期間中の気温30~38℃、沖縄では体験したことのない乾燥した空気の中で競技に参加して、全員が無事に終えられたことにほっとしています。
これもTomさんを始め引率して頂いた父母の皆様のお陰です。感謝申し上げます。

今回自分がアメリカ遠征で感じた事は、日本の選手とアメリカの選手では、コースマネージメントの差が試合結果に現れていました。アメリカの選手はティーショット、セカンドショットで簡単な場所へ運んでいき、そしてグリーン周りで有利な場所へ運ぶ明確なゴルフプランが感じられましたが、日本の選手は不慣れなコースという事もあり、コースマネージメントは無く強引に攻め本来ならもっと良い成績出せたはずなのに自滅してしまったように感じます。コーチとしてショートゲームの差は感じましたが、それに加え、コースマネージメント、ハイレベルなスコアの中でも戦えるスコア感覚がもっと必要だと思いました。

世界へ翔くゴルファーの育成に必要なのは、試合での結果を選手とコーチがよく理解し合い、一つ一つの練習方法を明確にし、そのゴルファーが与えられた課題をコツコツと努力を続ける根気を育てていかなければならないと感じました。

試合などで得た経験を活かしコースマネージメントで良いスコアに結び付けていくこと。
そしてゴルフはラウンドが基本、その中で1day,2day,3day,4dayなどトーナメント日数の違う試合に多く参加する事が上達への近道になるのではないかと今回の遠征で感じました。

日数によって異なるマネジメント方法、メンタルコントロール、基礎体力など、コースによっての違いが出るラフの種類、長さ、グリーンの速さ、硬さなどここでは言い表せない程の違いがあるコースが経験出来る環境がアメリカにはあると思いました。

アメリカ遠征に参加した選手達は、試合を通じて仲良くなり貴重な体験をしていたようです。
そして、学校の授業ではつまらないと感じていた英語も「もっとしゃべれるようになって、もっと多くの選手と英語で会話したい」という前向きな気持ちに変わったと話してくれた選手もいました。
めったにできない海外での試合を経験し、過ごしてくれたと思います。

また高き夢を持った多くのジュニアゴルファーが今回AJGAの試合に出場することにより世界のレベルを早い時期に感じ、多くの有名PGA選手が育ってきた環境を知り特に技術だけではない練習環境の大切さ、アメリカのジュニアゴルファーの練習、ラウンドと練習のバランスをとる事でのコースマネージメント能力の高さ、ジュニアトーナメント数の多さとレベルなど日本においてはなかなか体感出来ない事を多く学び、ゴルフを通して「正直」、「誠実」、「スポーツマンシップ」、「尊敬」、「信頼」、「責任」、「忍耐」、「礼儀」、「判断力」。
常に前向きな態度を保持することの重要性、起こり得る結果を予想していかに物事を決定するか、目標をどのように定義付けて設定するかなど、ゴルフに対しての考え方をアメリカ遠征で学べたのではないかと思います。

最後に、現地での試合、車の運転、全ての面でサポートをして頂いたTom金澤さんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。